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女性芸能人の虫歯/銀歯/八重歯→矯正/セラミック差し歯への治療履歴画像/解説
ジルコニアセラミッククラウン
【まとめ】 
 現在、最も美しく強くて天然歯とほとんど見分けが
つかない差し歯。

① ジルコニアの応用例
 ジルコニアの化学式はZrO2(酸化ジルコニウム)です。
 人工ダイヤモンドとしてよく知られていますが、安定剤
を添加することにより、金属に匹敵する強度と、金属に
はるかに勝る耐熱性、光透過性、生体親和性を併せ持つ
セラミックとしても広く活用されています。
 例えば、セラミック製刃物、スペースシャトルの耐熱
タイル、自動車競技F1のディスクブレーキ、さらに医療用
としても10年以上前から人工股関節の骨頭などに応用
されています。
②歯科材料応用
 ただ、耐熱性が高く硬すぎるので、CAD/CAM
(コンピュータープログラムによる材料の削り出し)
システムでしか加工できないため、歯科材料への応用が
遅れていました。
 しかし、専用のCAD/CAMシステムの開発と薬事法の
認可により、2005年から日本でもジルコニアを利用
できるようになりました。
③金属に匹敵する物性
ジルコニアは曲げ強度は 900~1200MPaで従来の歯科用
セラミックの2~10倍であり歯科用貴金属に匹敵するため、
審美性、強度ともに優れたメタルフリーの“白い金属”
として、メタルボンドの金属の裏打ち(コーピング、
フレーム)を置き換えつつあります。
④ファイバーコア
 歯にコア(芯)を立ててジルコニアセラミッククラウン
を製作する場合、より良い審美性のためにコアには、金属
ではなくファイバーを用います。
 ファイバーコアは金属コアと違って、光をある程度透過
させること、金属イオン流出も無いため、歯を腐食
させず、コア自体も象牙質の硬さに近いなどの理由に
より、歯の支台(土台)部分が破折しにくく、歯冠が
透過光で黒ずんだり、歯茎が黒く変色することも
ありません。
⑤卓越した審美性
 今までのメタルボンドセラミッククラウンは内面に金属
の裏打ちがあり、透明感がなく、反射光で白すぎたり、
透過光で黒ずむなど、自然感あふれる歯を作るには限界が
ありました。
 しかし、ジルコニアセラミッククラウンは、金属の
代わりにジルコニアを裏打ち(コーピング)として用いる
ので、光の透過性が高く、天然歯の複雑な光の反射を再現
できるようになり、天然歯と見分けがつかないくらい自然
になりました。
⑥高耐久性
 ジルコニアとメタルボンドの破折率は同等であると
考えられています。
 メタルボンドセラミッククラウンが長期の装着によって
交換される原因はメタルボンドの破折によることはごく稀
で、ほとんどが暗色の金属縁が露出したため、あるいは
露出してきた歯根が虫歯になったためです。
 ジルコニアセラミッククラウンはメタルフリーのため、
暗色の金属縁が露出して審美性を損なうことは
ありません。
⑦メタルフリーブリッジ
今までのオールセラミック修復(Dicor,Empress,
In-Ceram Al,Procera Al、等)は、金属の裏打ちがない
ので強度が低くブリッジに応用すると比較的高い確率で
割れてしまうため、単冠のオールセラミッククラウンが
ほぼ限界でした。
しかし、メタルボンドの金属の代わりにジルコニアを
裏打ち(フレーム)として用いて強度を確保することで、
歯科学史上初めて日常的に、前歯、臼歯両方のメタル
フリーのブリッジ(最大6~14歯連結)の製作が行われる
ようになりました。
⑧軽量
強度は従来のセラミックの2倍で金属と同等ですが、
比重は歯科用貴金属の約3分の1と軽量なので長い全顎
ブリッジを装着しても顎が疲れることがありません。
⑨生体親和性、適合性
成分は、ZrO2 94.4%、Y2O3 5.4%(安定剤)、
その他 0.2%であり、高い酸素値による理想的な生体
親和性があります。
さらに、金属イオン流出が無いため、金属アレルギー
も非常に少なく、歯茎が黒くなったりしません。
また、レジン(プラスチック)のように水を吸わない
ため、歯垢も付きにくく、変色しません。

 ジルコニアは原材料を焼結しブロックとして工場で
大量生産しますので物性値は安定していますが、それでも
個々のブロックごとに微妙に収縮量が異なりますので、
ブロックごとの収縮量をバーコードで管理し、CAD/CAMに
反映しますので、クラウンの適合性のばらつきがなく
なりました。
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