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オールセラミック築盛焼成
【まとめ 】オールセラミッククラウンの作成方法

 支台歯形成後、採った歯型から石膏模型を作製します。
 石膏模型の支台歯上にコーピング(支台歯を覆いオール
セラミックスの裏打ちとなるもの)の形状をワックス
(ロウ)を盛って作製し、3Dスキャナーにてスキャンし、
CADデータを取り込みます。
 ジルコニアブロックをCADデータの形状に切削加工
(CAM)し、1500℃で10時間程度、焼結してコーピングが
完成します。
 コーピングを石膏模型の支台歯上に被せて細部の修正を
行います。
 コーピング上にセラミックパウダー(陶材)を手間暇
かけて手作業で筆にて築盛します。
 セラミックパウダー(陶材)は一人一人の色調に対応する
ために140色もの種類があります。
 セラミックパウダー(陶材)の築盛は完全オーダーメイド
で一人一人にあった色調の陶材を選択し、何層にも積層して
行います。
 天然歯の色調と立体感を再現するためには、歯の色や形に
ついての専門的知識、高い職人的技術、美的センスが必要
です。
 陶材は焼成により収縮するため、収縮量を予想し築盛
しなければならず、経験と技術が必要です。
 ボディー色陶材まで積層築盛し終えたら、ファネース
(真空焼成器)に入れて 約1,000℃で一次焼成します。
 一次焼成後、ダイヤモンドバーなどを用いて形態修正
(形状や噛み合せなどを修正)します。
 細部まで一人一人にあった色調に筆にて着色します。
 その後、天然歯の透明感を再現するために、エナメル色
陶材築盛(ここでも何層にも積層して築盛)を行います。
 ファーネス(真空焼成器)に入れて約950℃で二次焼成
します。
 二次焼成終了後、再度、形態修正を行います。
 再度、ファーネス(真空焼成器)に入れて約950℃で
艶出し焼成を行い、完成となります。
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